私たちは、『 環境と人の生理 』を切り離して考えがちではありませんか?
しかし、「季節の変わり目は体調を崩しやすい」「雨が降ると気分がふさぐ」などと言われているように、季節や気候・気象といった環境と人の生理の間には深い関係があります。
日本には四季があり、季節特有の環境が花粉症、熱中症、インフルエンザ等の「季節病」を誘発します。
一方、天気が崩れる時に発症しやすくなる喘息や関節痛等は、「気象病(お天気病)」として、近年認知されています。
このように、環境と人の生理は、区別して考えられないことがわかります。
純粋な知性 ‘ ※ ヴェーダ ’ の分野に、都市や建物のデザインにより環境を整える ‘ ヴァーストゥ ’ の知識と、人の生理を整える ‘
アーユルヴェーダ ’ の知識があります。
このヴェーダの知識を基に、環境と人の生理の関わりを考察すると、 純粋な環境創り ・ 健全な環境創り の重要性が導かれます。
環境と人の生理の関わりについて考えるとき、人の生理から捉えた方が理解しやすいため、先に ‘ アーユルヴェーダ ’ の視点よりご説明します。
‘ アーユルヴェーダ ’ は、生理と意識を含めた生命を扱う『生命の科学』を意味しています。
アーユルヴェーダでは、宇宙の万物は五大元素 [ 空 ・ 風 ・ 火 ・ 水 ・ 地 ] から構成され、これらが組み合わさり、ヴァータ ( 風
・ 動き ) ・ ピッタ ( 火 ・ 変化 ) ・ カパ ( 水 ・ 構造 ) の3種類の 生命エネルギー ( ドーシャ ) を形成し、そのドーシャの組み合わせの優劣により、人の心と身体の性質が決定されると考えられています。
健康にとって必要なのは、このドーシャのバランスで、問題や病気はドーシャがアンバランス(必要以上に、増える・減る)になったために引き起こされるとしています。
ドーシャのバランスに影響する要素は多様です。
私たち自身の生まれ持った体質より、住環境、季節や気象条件、一日の時間帯、そして年齢を含め、私たち自身の考え方や行動、食べ物等の環境や選択により、ドーシャは常に変化しています。
例えば、季節や気象条件による影響としては、夏の暑さによりピッタが増えて乱れやすくなり、風の吹く時期、特に台風の発生時にはヴァータが増えて乱れやすくなります。
ここで、ヴァーストゥとアーユルヴェーダに関係の深いインド占星学 ‘ ※ ジョーティシュ ’ から、太陽系の一つ である ‘ 土星 ’ より台風を例に、人の生理との関係性をご説明します。
ジョーティシュによる‘ 土星 ’の対応表
(一部を抜粋)
星 (サンスクリット語) | 土星 (シャニ) |
ドーシャ | ヴァータ |
五大元素 | ヴァーユ (風・空気) |
身体の器官 | 呼吸器系 足に関係 |
‘ 土星 ’ (サンスクリット語 : シャニ) は、ドーシャの‘ ※ヴァータ ’ (風・動き)、五大元素の ‘ ヴァーユ ’ (風・空気) に関係し、様々な「動き・運動」に関して要となる※自然の法則です。
気候・気象が生体に及ぼす影響の研究により、台風の発生時は喘息を発症しやすくなり、精神的にも不安定になるという現象が認知されています。
この現象について、ジョーティシュによる ‘ 土星 ’ の対応表より、土星 と ヴァーユ と ヴァータ の関連を考察すると、それぞれの乱れが関係していると理解できます。
台風時の
喘息 ・ 呼吸器系の乱れ の要因として
|
台風による環境の
ヴァーユ、風 ・ 空気の乱れ が
|
台風による身体の
ヴァータ、不安定要素の一つ ・ 動きの乱れ を誘発
||
それらは
広く土星(シャニ)の乱れ であることが
‘ 土星 ’ の対応表より、理解できます。
(対応表の項目を下から上へと見ていくと、関連がわかりやすいでしょう。)
台風の発生時は、風が強く吹くことによる 風(ヴァーユ) の増加により、環境に ヴァータ(風・動き) の不安定さが増加します。
台風による、より大きな環境の乱れが、小さな環境である人の生理(身体の環境)に影響し、ヴァータ を増加させます。
身体の環境において、ヴァータ が増加すると、生理の働きが不安定となり、この場合、特に呼吸器系が影響を受け、喘息を発症しやすくなり、精神的にも不安定になると考えられます。
そして、これらは土星の乱れに関係してくると言えます。
(通常は、小さな環境は大きな環境の動きに支配されます。
ヒマラヤハウス® では、大きな環境よりの影響を受けにくくすることを目的とした ヴェーダの技術 = ‘ 空間ヒーリング® ’ を提唱しております。)
ヒマラヤハウスでは、風邪と呼ばれるような症状は、ヴァータの乱れによって引き起こされると考えます。
「邪」は、不正・有害となる、という意味があるので、「風邪」は、かぜのじゃ、とも読め、風の質が不正・有害に働く、という意味になります。
このように、ヴェーダの知識を基に探究すると、人の生理は環境と密接に関わっていることが理解できます。
このことから、環境を整えることは、人の生理を司るドーシャのバランスを改善し、健全さの確立に役立つことが容易に推測されます。
アーユルヴェーダは、狭義において病気の予防法と捉えられていますが、広義において ※公共性の創造 につながります。
何故なら、人の生理を整えることは意識をも整えることになり、人々の意識が環境を創るからです。
整った生理より、秩序ある意識が育まれ、環境に公共性を創造します。
※公共性についての記事 「 公共性と環境創り-ヒマラヤハウス 」 を是非ご高覧ください。
参考までに、アーユルヴェーダでは、最も乱れやすいドーシャはヴァータであり、ヴァータの乱れが病気と精神的不安定の原因となると説かれています。
アーユルヴェーダでは、入浴は主にヴァータを整え、心身のバランスを回復させる働きがあると言われています。
ドーシャのバランスを整えることは、健康維持に大変役立ちます。
Ω® 3-3 | H.Dhanur® 7 (ダヌル 土星・Sa) |
創造テーマ | ‘土星’に関係する領域の活性化 |
(参考:土星は行動習慣の変更能力に広く関係します) | |
価格 | 16,500円 (税込み) |
参考資料 | ジョーティシュによる星のキーワード表PDF |
Ωコンサルティングからのご提案となります |
注:画像は旧vr.商品であり一部加工されています
私たちの意識と生理を整える純粋な知識である ‘ アーユルヴェーダ ’ は 『 生命の科学 』 と呼ばれるのに対し、環境を整える純粋な知識である ‘ ヴァーストゥ ’ は 『 環境建築学 』 と言えます。
‘ ヴァーストゥ ’ は、全ての風水の源であり、一般的には「インド風水」とも呼ばれ、人の創り出すデザインにおいて、広く都市の環境そして住環境を自然の法則に調和させ、環境に秩序を確立します。
万物にはそれぞれ特性があり、環境や土地、建物にもそれぞれ固有の質があります。
都市や建物のデザインにより、それぞれの固有の質をより自然の法則に調和させ、環境とのバランスを図ることが重要です。
例えば、土星が乱れている土地には、土星を整える(調える)建物 = ヴァーストゥ を建築することにより、調和が成されると考えられます。
また、ヴァータが乱れると発症しやすい喘息は、環境から喘息の原因となるヴァータの乱れを取り除くこと = ヴァーストゥ によりヴァータの乱れを整えること、により症状が抑えられると推測できます。
ヒマラヤハウスでは環境を整える ‘ ヴァーストゥ ’ の確立をめざすものとして、
基本となる土地(環境)は、空間ヒーリング® アドヴァイスより、乱れている質を調整する ヒマラヤハウスオリジナルの ヴェーダの技術 = 空間ヒーリング® コンサルティング(ヤギャ) を中心としたご提案を、
新しい建物は、ヴァーストゥに基づいた設計、すなわち 空間ヒーリングデザイン(建物の形、部屋の配置、建材のコーディネート等)と、コンサルティングアート(※ホーマパネル) をセットにしたご提案を、
既存の建物は、空間ヒーリング® デザイン・コーディネート(リフォーム - クロス・フローリング・カーテン等の選定、小物類 - クッション・インテリア雑貨等の選定)と、コンサルティングアート(ホーマパネル) をセットにしたご提案を、
それぞれのアプローチより、純粋な環境 ‘ ヴァーストゥ ’ へのコーディネートがめざされます。
ここで、重要となる「環境を整える」ことの意味内容についてお伝えします。
環境には、音(観念)があり、不調和の、乱れている音も存在します。
ヒマラヤハウスでは、 「整える」 = 「乱れている音を調律(調整)する」 と、理解しております。
乱れている音を環境に調和する美しい音となるように調律することが、環境を整え、自然の法則に調和する環境へのコーディネートになると考えます。
左 | ||
ホーマパネル® | Durga® 6 (ドゥルガー® 6) | |
創造テーマ | 五大元素の空・インドラ・木星に関係する領域の活性化 | |
理知、空間、正義、知識の保護と確立をイメージ | ||
価格 | 88,000円 (税込み) | |
参考資料 | アートのご提案 “ Durga® 6 ” PDF | |
右 | ||
ホーマパネル® | Mahabharata® (マハバーラタ® ) | |
創造テーマ | 業:進化の妨げとなる悪いカルマ・過去に行った悪しき行動 の相殺をイメージ | |
価格 | 88,000円 (税込み) | |
参考資料 | アートのご提案 “ Mahabharata® ” PDF (準備中) |
注:画像は一部加工されています
環境と人の生理の関わりについて考察すると、 ‘ ヴァーストゥ ’ により、大きな環境である都市そして住環境が整うことにより、小さな環境ともいえる私たちの生理と意識も整い、結果、人々の意識が環境に公共性を創造すると推測されます。
より大きな環境である大宇宙と、その縮図ともいえる生理(人体)の小宇宙は、同じく宇宙であり、純粋な秩序により運営されています。
ここでは、 環境のヴェーダ(ヴァーストゥ) = 人の生理のヴェーダ(アーユルヴェーダ) で在り、同一で在ることが理解できます。
( 一般的には「風水」、「ヨーガ・気功」などの区別されている知識についても、 風水 = ヨーガ・気功 とも 統一学- 広義のヨーガ で在り、同一で在ることが理解できます。 )
総ては個別に存在するのではなく、一つなのです。
このことは、古代のリシ(賢者)により 「 多様性の中の統一 」 と説かれております。
ヒマラヤハウス® では、万物全てを ‘ ※環境 ’ と理解するに至りました。
※ヴェーダより環境を捉えた記事 「 環境とは 」 も是非ご高覧ください。
私たち ヒマラヤハウス® は 空間ヒーリング® を行います。
空間ヒーリングでは、 純粋知性 ・ ヴェーダ の 伝統と恩寵 により、 公共性の創造 をめざします。
公共性の創造 により、 美の確立 がめざされます。
「 ヴァーストゥ(インド風水) 」 の記事も是非ご高覧ください。
《 空間ヒーリングアドヴァイスのご案内 》
土地や建物等の状態について、空間ヒーリングアドヴァイスを実施しております。
基本料金:55,000円(税込み)
ご興味をお持ちの方は、是非 「 空間ヒーリングアドヴァイス 」 の記事をご高覧ください。